阪神先発の西純矢投手(20)が「母の日」に奮闘した。最速150キロ超えの真っすぐとフォークを軸に4回まで危なげない投球を展開。1点リードの5回、8番鵜飼に左翼超え2ラン、6回には同じ19年ドラフト1位の石川昂に左翼超えソロと2被弾を浴びたが、6回6安打3失点と試合をまとめた。

「点をもらったところで守り切れなかったので、自分の中では悔しいピッチングになった」。反省が口をついたが、今季初勝利を挙げた1日巨人戦に続き、2試合連続のクオリティースタート(6回以上、自責3以下)。逆転勝ちの隠れヒーローだ。

「母の日」に、母美江さんもバンテリンドームまで観戦に訪れた。今年はアップルウオッチをプレゼントしたという孝行息子は「ほしいと言っていたので。絶対に使いこなせないだろうなと思いながら、プレゼントしました」と照れ笑い。白星はプレゼントできなかったが、打っても5回に柳から2試合連続安打となる右前打。投打で成長した姿をしっかりと届け、「チームが勝てて本当によかったです」と笑顔で話した。

矢野監督も「1個1個をいい経験にしてくれたらいいと思う。そりゃ、代える必要ないでしょ」と、今後も先発ローテを託す方針だ。ロッテ佐々木朗と同学年で、U18高校日本代表としてともに戦った石川昂とのライバル物語は今後も続く。期待の成長株は「ホームランを打たれてしまったので、また次に対戦をするときはしっかりとやり返す気持ちで対戦できたら」と、リベンジを誓った。【桝井聡】

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