中日は9日、木下拓哉捕手(30)、石川昂弥内野手(20)が新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。木下は8日に球団のスクリーニング検査で阪神8回戦(バンテリンドーム)の試合後に判明。この日午前に木下の感染に伴う再度のスクリーニング検査の結果、石川昂も陽性を確認。ともに無症状で自主隔離している。

木下は正捕手として開幕から全試合先発し、攻守でチームをけん引していた。立浪監督は「どこ(の球団)も起こり得ることなので、しょうがない」と話し、代役はベテラン大野奨の昇格が有力だ。石川昂も三塁で全試合スタメン出場でチームトップの5本塁打19打点。打線の中核を担う2人の離脱は大きな戦力ダウンで、10日からのヤクルト、巨人6連戦は正念場の遠征になりそうだ。

■7連敗中オリックスも

7連敗中のオリックスがまたもやコロナ禍に見舞われた。8日に実施したスクリーニングPCR検査で、吉田正尚外野手(28)安達了一内野手(34)大下誠一郎内野手(24)の3選手とスタッフ1人が陽性判定を受けた。4人は隔離療養中で、現時点では吉田正と大下は無症状。安達とスタッフは発熱の症状があるという。吉田正は今季ここまで全36試合に出場し、打率3割2分5厘、4本塁打、25打点。28試合連続で4得点以下とチームが貧打に苦しむ中、孤軍奮闘の働きを見せてきた。隔離期間があるため、復帰時期は未定。13日には完全試合を食らったロッテ佐々木朗との3度目の対決が控える。大黒柱の離脱により、打線の編成はさらに困難な作業を強いられそうだ。