阪神佐藤輝明内野手(23)が12日、前回3タテを食らったDeNAにリベンジを誓った。この日の広島戦(甲子園)は雨天中止。室内練習場で調整し、13日からの敵地3連戦に備えた。初戦の相手先発は今永で、チームも自身も苦しむ左腕を相手に「一発で仕留める」と宣言。逆襲はこの男のバットから始まる。

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佐藤輝は闘志を失っていなかった。DeNAには前回4月19日からの3連戦で3連敗。借金4を背負う5位チームに対しても、今季1勝4敗と苦戦が続く。それでも主砲は力強く言い切った。「しっかりと準備して、リベンジマッチです」。負の流れを断ち切るのは、背番号8しかいない。

初戦の相手先発は今季初対戦の今永。昨季は3打数1安打と爪痕を残した。「いろいろ、映像とかを見ながら対策を立ててやっていきたい」と見据える。今季は対右投手に打率3割9厘、6本塁打と好相性も、左に限っては打率2割4厘、1本塁打と落ち込む。チームも左投手が先発時は2勝12敗で、そのうち5度が0封負け。「左腕アレルギー」を取っ払いたい。

「中継ぎで左を当てられることも多いけど、そういう投手を打っていかないとチームも勝てない。いろいろ映像とかを見ながら対策を立ててやっていきたい。(理想は)一発で仕留める、です!」

舞台は前回と同じ横浜。昨季は特大場外弾を放ち、今季も球場別トップの打率4割4分4厘と打ちまくる。好相性のスタジアムでのプレーは「メリットです」と大歓迎。「ホームランを打ちたいというのはいつでもあるので、頑張ります」。雨予報も前回、降雨コールド負けした21日とダブり、やり返すには絶好の機会だ。

この日、室内練習場では藤井康1・2軍巡回打撃コーチとマンツーマンでティー打撃に取り組んだ。フリー打撃では43スイング。「(バットを)立てたほうがいいんじゃないか」とシーズン中も打撃フォームを試行錯誤しながら、日々進化を目指している。「今日とかいい意味で、しっかりとリフレッシュして明日から頑張りたいと思います」。コンディションはバッチリ。4月29日巨人戦以来、14日ぶりの8号アーチで逆襲の口火を切る。【中野椋】

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