日本学生野球協会は13日、審査室会議を開き、高校14件、大学1件の処分を決めた。

今春センバツに出場した明秀学園日立(茨城)の常勤講師の部長(28)は、部内体罰で1カ月の謹慎処分となった。寮内の廊下に私物を放置した部員を指導したが、すぐに片付けなかったため胸ぐらをつかんで壁に押し当てた。部長は翌朝、自ら校長に体罰行為について申し出た。

センバツ優勝1回の済美(愛媛)の前監督(47)は、部内体罰と報告義務違反で謹慎4カ月となった。すでに退任している。今年4月に他校との練習試合を行い、5回のグラウンド整備でふざけているように見えた部員の胸ぐらをつかみ、ベンチ内のホワイトボードに押しつけた。叱責しながらヘルメット2個、缶コーヒーを投げつけ、それらが部員の左手付近に当たるなどの行為があった。部員にケガはなかった。

大阪偕星学園の元監督(54)は、給付金詐欺行為で無期謹慎となった。すでに観光支援事業「Go To トラベル」の給付金を詐取したとして逮捕されている。さらに岡山県津山市での合宿を申請して補助金の支給を受けたが、実際には利用していなかった。

山形南の前監督は、部内体罰と報告義務違反で謹慎2カ月。

寝屋川(大阪)の監督は、部外体罰。以前も体罰で処分を受けており、今回は謹慎3カ月となった。

高知中央のコーチは部内体罰で謹慎1カ月。

星城(愛知)の部長は部内体罰と報告義務違反。以前も体罰で処分を受けており、今回は謹慎4カ月。

星琳(福岡)の部長は、部員の暴力事件の隠ぺいで謹慎3カ月。

葛飾野(東京)の監督は、部内体罰で謹慎1カ月。

帝京八王子(東京)の監督は体罰と暴言、報告義務違反で2カ月の謹慎。

船橋北(千葉)の監督は、複数回の部内体罰と報告義務違反で4カ月の謹慎。

城南静岡の部長は、複数回の部内暴力と報告義務違反で4カ月の謹慎。

また、大学では西日本工大の前監督(44)が、5件の部内暴力と報告義務違反で謹慎4カ月となった。