東海大が投手戦を制し、2季連続75度目の優勝に王手をかけた。勝ち点を獲得した方が優勝となる武蔵大との最終カードで、先勝した。

先発の最速145キロ左腕・岩本真之介投手(2年=市和歌山)が、9回3安打10奪三振無失点の好投で勝利を呼んだ。大学初の完封勝利を「楽しかったです。(9回を投げ切る)つもりでした。気温のおかげで全然疲れなかったです」と笑顔で喜んだ。5回の犠飛による1点を死守し、今季無傷でリーグトップの6勝目を挙げた。

相手先発・松崎公亮投手(2年=聖徳学園)との戦いに燃える理由があった。同学年の2人は、試合前時点で互いに防御率が0点台。松崎がリーグ1位の0・56。岩本が2位の0・90だった。「意識してました。『0点で抑えて、抜かしてやるんだ』と思って投げました」。この日は「今までで一番強かった」という140キロ台の直球を内外コースに投げ分け、相手打線を宣言通り「0」に抑えた。

期待通りの好投に、井尻陽久監督(69)は「今日は岩本がよく投げたことにつきます」とたたえた。

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