ソフトバンク東浜巨投手(31)が、故郷の沖縄で凱旋(がいせん)登板する。うるま市出身の右腕は、17日の西武戦(沖縄セルラー那覇)に先発。

11日にノーヒットノーランを達成し、今季初の中5日登板に向けて「ワクワクしているし、それ以上に沖縄のファンの皆さんが楽しみにしているんじゃないかなと思います」と胸を躍らせた。「ノーノー男」の看板を引っ提げ、ふるさとのマウンドに立つ。

注目は島人(しまんちゅ)対決。相手先発の与座は浦添市出身で、同じ沖縄尚学の5学年下にあたる。オフに合同自主トレもした間柄で「楽しみにしています。負けられないという思いでマウンドに上がりたいです」と意気込んだ。さらに主砲の山川は那覇市出身。対戦成績は通算で39打数11安打で被打率2割8分2厘、8打点。5被弾している一方、12三振を奪っている。やるかやられるか。沖縄の言葉で「心がどきどき」を意味する「ちむどんどん」な真剣勝負を見せる。

前回同球場での登板は19年5月21日の西武戦で、5回途中4失点でKOされた。高校時代は改修工事のため縁がなく、亜大時代を含めると3度目の登板になる。「前回投げた時は登板後に肘の手術をした。いい試合、いい勝負を沖縄県民の皆さんに見せることができなかった悔しい思いがある。1球1球力を込めて投げたい」。今年は親族や友人など100人超を招待した。15日に本土復帰から50周年を迎えたふるさとで、快投を誓った。【只松憲】

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