ソフトバンク東浜巨投手(31)が、地元沖縄での凱旋(がいせん)登板で、7回2安打無失点の好投した。

直球とカットボールを軸に0行進。「初回はいつも以上に緊張しました。2回以降はなんとか自分の投球ができた」。勝敗は付かなかったが、チームの勝利に貢献。試合後はヒーローインタビューに呼ばれ、笑顔を見せた。

大歓声に包まれた。1回のマウンドに向かう前。「東浜」の名前がコールされると、球場全体から大喝采が起こった。08年春、沖縄尚学をセンバツ優勝に導いた右腕の人気ぶりは健在。「ホームビジター関係なく熱い応援をしてくれたファンの皆さんが、僕の力になりました。背中を押してもらいました。改めて沖縄っていいところだなと」。故郷への感謝を胸に、島人(しまんちゅ)魂を見せた。

前回11日の西武戦でノーヒットノーランを達成。今季初の中5日登板は、首脳陣の配慮だった。藤本監督は「沖縄出身やからね。投手コーチもいろいろと考えてくれた」と説明。沖縄は連日の雨予報で、仮に雨天中止となっても、スライド登板できるように先発ローテを再編したという。期待に応える104球の熱投で、西武には今季22回2/3を投げて、いまだ無失点。東浜は、すがすがしいふるさとの夜風を浴びていた。【只松憲】

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