長坂にシビれました! 阪神長坂拳弥捕手(28)が、前夜の悔しさを晴らすセーフティースクイズ&好リード&鬼肩でヒーローになった。プロ6年目で初のお立ち台。4万2445人の観衆を思い切り沸かせた。

-後半はしびれる展開だった

長坂 めちゃめちゃしびれました!

-盗塁も刺した

長坂 めちゃめちゃしびれました!

-明日も前売りチケットが完売

長坂 めちゃめちゃしびれてます!

“シビれました”3連発のインタビュー。リベンジ完結に心も高鳴っていた。

「本当に悔しかった。やり返してやろうと」。前日20日巨人戦でサヨナラ機を含む2度の好機で空振り三振に倒れた。だが一夜明け、18年6月17日の敵地楽天戦以来、約4年ぶりの先発チャンスをもらった。1点リードの2回無死一、三塁。シューメーカーの初球を一塁前に転がすセーフティースクイズを決め、三塁走者糸井をホームに迎え入れた。

「本当はヒットを打ってランナーをかえしたかったんですけど、多分、あんまり打てると思われてないので、スクイズも1点は1点。僕の仕事ができたかな」

受けては初コンビを組んだウィルカーソンを好リード。8回には二盗を狙った俊足の増田大を刺すなど、2試合連続の鬼肩連発で阻止率10割だ。9回は岩崎が1点差に迫られ2死満塁までいったが、プロ初のフル出場で本塁を守り抜いた。

「僕のプロ野球人生を変えるチャンスでもあると思うので、頑張りたいです」

正妻梅野の故障離脱で出番が巡ってきた。チームのピンチで、自身のチャンスをつかみ取る。「めちゃめちゃシビれていきます!」。お立ち台の最後で意気込みを問われると、甲子園の真ん中で絶叫した。鳴尾浜で汗を流し続けてきた分、本当にシビれるシーンはこれからだ。【中野椋】

○…阪神4番佐藤輝は好調をキープしている。1回1死一塁では四球を選び、好機を拡大。3回無死一塁では強いゴロで三遊間を抜き、4戦連続安打をマークした。直近の4試合は16打数6安打で打率3割7分5厘、1本塁打。得点力不足に苦しむ打線の中で奮闘を続けている。

○…阪神40歳の糸井が走攻守でハッスルした。1点リードの2回、先頭で右越え二塁打。無死一、三塁から8番長坂の一塁へのセーフティースクイズで好スタートを切り、犠打野選を誘った。右翼守備でもライン際の飛球をランニングキャッチするなど奮闘。矢野監督も「ああいう(セフティースクイズの)ケースもそれほど簡単なものではない。しっかり走ってくれたことは大きい」と納得顔だった。

【関連記事】阪神ニュース一覧>>