オリックスが主砲離脱のショックを一丸で振り払い、1日以来の3位に浮上した。吉田正がこの日の試合前に「左大腿(だいたい)部裏の軽度筋損傷」で登録抹消。非常事態に陥ったが、新外国人のジョー・マッカーシー外野手(28=レンジャーズ3A)が来日1号2ランを含む猛打賞の大暴れ。ラオウ杉本は約1カ月半ぶりの2号ソロなど、今季最多12安打で6点を奪い、首位楽天に連勝した。

マッカーシーは4点リードの8回無死一塁で右翼スタンドに弾丸ライナーでダメ押し弾をたたき込んだ。1軍出場2試合目。2回に放った来日初安打の左前打から、初アーチ、初猛打賞、初打点と“初”ずくめ。「昨日(20日)は緊張していたけど、最終打席(の右翼への大飛球)で落ち着いてプレーできるようになった。(来日1号の)記念球はアメリカに帰った時に両親に渡したい」と笑顔で胸を張った。主砲不在をカバーした戦いに、中嶋監督も「うれしいですね」と表情を崩した。

◆ジョー・マッカーシー 1994年2月23日生まれ、米国出身。バージニア大から15年ドラフト5巡目でレイズ入り。19年から21年まではジャイアンツに所属し、20年にメジャーデビュー。4試合で無安打だった。22年からはレンジャーズに所属。191センチ、100キロ。左投げ左打ち。愛称はマック。