阪神の才木浩人投手(23)がプロ初の完投を完封勝利で飾った。今季最速152キロの直球とフォークで、広島打線を散発の4安打、無四球で完封した。広島の左腕森との投手戦だったが、8回に藤田健斗捕手(20)が決勝打となる中前先制適時打を放つなど3点を奪った。試合後の平田勝男2軍監督(62)の一問一答は以下の通り。

-才木が完封。

「104球、この前のドランゴンズ戦(19日)名古屋でもずっと状態もいいし、今日は、安藤ピッチングコーチが『最後まで行かせていいですか』っていうことで、もうそれは彼の自信になるから行かせるっちゅうことで。まったく9回でへばってるあれもないし、最後まで球威も、落ちてなかったし、申し分ないね。角度がいい、スピードもだけど、彼の投げ下ろす長身からの角度、フォーク、変化球、課題を言うとこの前からカーブの精度が上げればってところだけど。藤田とのコンビなんだけど、無四球というところも含めて、今日はもうなんのあれもないよね」

-才木もやはり1軍で投げたい

「やっぱり1軍で投げていて、トミージョンで苦しんで1年間リハビリで、こうやって投げられる喜び。もう1回こうやって1軍で脚光浴びて投げられる喜びっちゅうのが、やっぱり伝わるよ。だから、今年にかける気持ち、術後の気持ちっちゅうのは、才木も。島本も近々ゲームに復帰できるだろうし、その辺がやっぱり、あとはいい競争を生んでくれるね」

-先発枠はいっぱい

「藤浪も秋山もいる。森木もいる。才木も、これは十分に入ってくるでしょう。これは楽しみだね」

-1軍というのも

「それは1軍が決めることなんで」

-今日の内容なら1軍でも

「1軍もテレビを見てるやん全部。今のあれやったら、まったく1軍のピッチャーとはね、ひけを取らんよ。それぐらいの内容よ。まあ、こうやって完投できたっちゅうのも、ひとつのハードルを超えたんで。スタミナとか、いろんなことの課題があったけど、今日でまったく、そういうものは解消できたね」

-週末は

「明日がチェン。土、日が藤浪、秋山。だから甲子園にタイガースファンの方は見に来てほしいね」

-試合前に平田さんは選手にカツを入れていましたが

「あれはシートノックが乱れていたから『やり直せ! 』といった。そういう日々の積み重ねだから。今年、毎年、テーマとして俺は。暑かろうが、寒かろうが、シートノックだけは。よそのチームは夏なんかはやらなかったりするけど、ウチはシートノックは大事にしてゲームに入る。これは僕が監督に就任してからの信念だから」

-今年は初めてですか

「いや、やり直せと言っただけやん。ミスが多かったらやり直せばいいだけの話やん」

-スタンドまで声が聞こえてきた

「びっくりしないやん。やり直せと言っただけやん。びっくりすることでもなないやん」

-選手の試合前のベンチ前での声出しがなくなったが

「声出しなんてする必要がないでしょ。俺が声を出したんだから。俺が気合を入れろといっただけやん」

-試合は最後に藤田が決めたが

「いやあ、藤田は捕手らしい。きょうはバッテリーで点を取って守れと。セーフティースクイズも考えたけど野村コーチが打たせてくださいというから。やっぱりキャッチャーらしい…。2ボールからカーブをコーンや」

-1軍から親子ゲーム出場の原口も適時打で、いい調整ができたのでは

「ああ、これで1本出たんで、いい厄払いができた。原口の(頭文字)HでH(安打)がほしいんや。平田も(頭文字は)Hだけど」

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