ヤマハは毎回安打で乱打戦を制し、4年連続43回目の本大会(7月、東京ドーム)出場を決めた。東海地区第1代表の切符を、2年連続で獲得した。

試合終了の瞬間、選手はマウンドに駆け寄り、ヤマハナインで歓喜の輪ができた。室田信正監督(48)は「ほっとしました。今大会は投打が、よくかみ合い、ベテランもよく頑張ってくれた」と安心した表情を浮かべた。

両チーム合わせて29安打の中、勝負強さが光った5番・藤岡康樹内野手(27)が4安打8打点と大暴れ。「満足できる結果。勝利に貢献できてうれしい。でも、出来過ぎです」と笑顔。初回に2点を先制されて迎えた1回裏の攻撃。1死満塁のチャンスに、自身初となる右越え満塁本塁打を放ち4-2と逆転。相手に傾きかけた流れを一発で引き寄せた。4回、6回、7回にも適時打を放ち計4本を記録した。「選手全員、次につなげる気持ちを持って臨んだ結果です」と胸を張った。

投げては5回途中、先発・近藤卓也投手(28)から継投した水野匡貴(まさき)投手(27=静岡高出)が、3回2安打1失点と好投。試合中盤で試合をつくり救援陣につなげた。7月18日開幕の本大会へ向け、指揮官は「昨年は初戦敗退。まずは1勝を目指し準備していきたい」と語った。【山口昌久】