最大6点あったリードは、いつの間にか、なくなっていた。7-7の8回1死満塁。日本ハムの3番手堀が投げた31球目は大きくそれて、勝ち越しを許す押し出し四球に。たまらずベンチを飛び出した新庄監督が、投手交代を告げた。BIGBOSSは「負けたのは、うちの実力不足」と、今季最大の大逆転負けを冷静に受け止めた。

89年ドラフト5位で阪神に入団。プロ生活をスタートし、甲子園で育った。試合前には「『わぁ、広かね。甲子園は。福岡から来た新庄剛志です』って言ったの思い出しました」と、故郷の博多弁を交えて、入団時を懐かしんだ。突然、暴れ出した猛虎を抑えきれず、悔しい逆転負け。「10年間、育てられた球場で、いい試合は出来た。今日やられたので、明日はこれの逆を。また面白いゲームをしたいですけど、心臓がやられちゃう」と笑いながら、リベンジを期した。

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