日本ハム新庄剛志監督(50)が、北海道・北広島で来年3月に開業する新球場「エスコンフィールド北海道」に、3つの「こだわり」を要望したことを明かした。中でもBIGBOSS流が光るのは、代走などで途中出場する選手のウオーミングアップ専用スペースの設置。ファンはもちろん選手にとっても最高の環境作りへ、自ら積極的にアイデアを発信していく。

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来年3月の開業へ向けて、北海道・北広島に建設中の「エスコンフィールド北海道」は、BIGBOSSテイスト満載の新球場となりそうだ。2カ月ほど前に建設現場へ足を運んだという新庄監督が、まず要望したのは、途中出場の選手たちが準備運動で利用できるウオーミングアップのスペース設置だった。

新庄監督 代走要員とかに足を動かしてくれという時に。2人分くらいのスペース、7~8メートルくらいかな。土にしてくれと。

現在の札幌ドームでは、ベンチ裏にある人工芝のブルペンや、コンクリートの通路で準備をする選手が多い。12球団の本拠地を見ても、バットを振るスイングルーム以外で、代走の選手用にスペースが確保されている球場はない。グラウンドと同じ土の上で準備ができれば、足腰など体への負担軽減に加え、本番でのパフォーマンス向上にもつながり一石二鳥というわけだ。

他にも「監督室は特別にでかく(笑い)」「監督の(ベンチ内の)イスは高くしてくれって」。さらにベンチから外野手へ守備位置の指示を送るために「オレ、うろちょろするから」と、ベンチ内の両端に2つの監督席の設置を希望した。

BIGBOSSの要望は現場レベルにはとどまらない。「ファイターズのためだけの球場じゃない」と、ファンのために野球以外のアクティビティも妄想中だ。観光スポットとすべく「バンジージャンプも、できるんじゃない?(屋根が)開くから、風で外にシューッと飛んで出て行ける」と“遊び”のアイデアも尽きない。「オレのアイデアで、歴史の最初のページを作っていきたい気持ちはある」。球界屈指のエンターテイナーが、新たな空間作りも後押しする。