やられた分以上に、2位巨人がやり返した。首位ヤクルトに6本塁打を含む19安打19得点で、5被弾&13年ぶりの16失点で大敗した前夜のリベンジに成功。自力V消滅も回避し、ゲーム差を再び10に戻した。

土俵際で底力を引き出すべく、スタメンを一新した。1番に初起用した増田陸が初回の安打でスイッチを入れると、岡本和と大城の2点適時打で先制。打順を1つずつ繰り上げた2番丸と3番ウォーカーが1発でポランコは2発と、打線が一気に目を覚ました。原監督は「和真(岡本)もそうですけど卓三(大城)があの場面で2点タイムリーは大きかった」と、鮮やかな先制攻撃にうなずいた。

前日の試合後、原監督はチームにメッセージを伝えた。内容を聞かれ「いろいろあるさ、そりゃ。家族なんだからな。一応、俺は親だから」と笑った。26日に負ければ自力Vが消滅するが、諦めるわけにはいかない-。“家族全員”でつかみかけた上昇の兆しを、はるか上空を飛ぶ燕からの連勝で確かなものにする。