阪神が今季2度目の先発全員安打で10点を奪い連勝した。初回、2死満塁から6番糸原健斗内野手(29)の右前適時打で先制。2回表終了後、降雨のため25分の中断もあったが、小雨が降り続く中、打線は4回までに9点を奪った。投げては先発伊藤将司投手(26)が8回まで毎回の9安打を許しながら無失点で4勝目を挙げた。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

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-先発全員安打で10得点。

「いいつながりというか、そういう攻撃ができたと思います。天候も難しかったですし、1点、2点と入っていくとね、隙も出るかなというところが、心配していましたけど、そういうこともなくね、ずっといい攻撃ができたと思います」

-中断もあったが、序盤で大量リード。この展開については

「今日は、岩崎も、湯浅も休ませたいなと思っていたんでね。そういうところでは、打線がそういう試合をつくってくれて、有利な形で、また明日に臨むことに対してもいい形ができたので、そういうところは打線が頑張ってくれたかなと思います」

-先発伊藤将の投球は

「ここ最近ずっと、いい感じで投げてくれていますし。いつも丁寧に何とか低く、まあ時には大胆にっていうような投球を、梅野としっかりやってくれたなと思います」

-毎回安打は許したがよかった点は

「真っすぐが(よかった)。相手は逃げるボール、右打者から逃げるボールが頭にあると思うんですけど、そういうのをしっかり裏をかきながら真っすぐで押せたところが大きいかなと思います」

-9回は本人と話して代えたのか

「いやいや、それはないですけど。十分仕事をやってくれていますし。次回もあるんで、8回でOKということで代えました」

-今のチーム状態は

「打線の状態も上がってきていますし、中継ぎ投手陣も今、結構豊富にいると思うんで。いろんな戦い方というのができる形になっていると思うんで。明日は柳投手といういい投手なんで、今日みたいに打線が何とかつないで、投手も明日は全員でいくつもりでやりたいと思います」

-伊藤将は毎回安打を浴び、序盤は特に得点圏に走者を背負いながらも粘った

「そうやね。序盤の粘りは大きかったね。あそこでやっぱり、ちょっと1点取られたりしたら嫌な流れになったりすると、全然違う流れになるようなゲームでもあったと思うんで。(3回無死二、三塁で)Aマルティネスの二直とかそういうのもあったにしても、よく粘り強く投げてくれた」

-粘りも彼の投球の特長

「いかに粘れるか、いかに根気強く投げるかっていうのは、別にプロに入ってからじゃなくて、ずっと将司がやってきたことが積み重なって、そういう投球が出来上がっていると思います。それは本人もどういう状況になっても粘り強く投げるっていうのは意識してくれていると思います」

-25分の中断のあと、2回の攻撃では先頭の梅野が安打を放ち、うまく攻撃に入れた

「まあそうやね。雨ってやっぱり喜ぶってことはあまりないので。やりにくいなあとか、なかなか集中もしにくいし、そういうところでは中断があった後も、そういうこともなく攻撃の方も、バッテリーもしっかりやってくれたっていうのは、チーム全体で戦うという意識をしっかり持って戦うというのと、どんな状況でもしっかりやるというので戦ってくれたかなと思う」

-伊藤将は2犠打に2点適時打と打撃面でも貢献

「打撃はもともといいものを持っているんで。犠打はちょっと前までは投手陣が決まっていなかったんで。そういうところもセ・リーグは大事になる。点を取ることもそうやけど、投球にも犠打を決める決めないは影響してくると思うので。いい犠打を決めてくれたかなと思います」

-初回から3回まで2死から得点。満塁できっちり点を取れている

「誰かが極端に調子が悪いとかが減ってきているんで。なんとかつないでいけば、次の中でなんとかできるとか、そういう線で攻撃できているのが表れているのかなと思います」

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