巨人が5月10日以来、今季最長タイの5連敗を喫した。1回にウォーカーの2ランで5試合ぶりに先制に成功。3回に中田の2ランで4点をリードした。

しかし、悪夢が待っていた。4回に約3週間ぶりの登板となった高橋の制球が突如乱れる。1死三塁から坂倉に適時二塁打を浴びると、3者連続四球で押し出し。2点差まで詰め寄られて1死満塁で、高橋は4回途中2安打5四球5失点で無念の降板となった。

2番手鍬原が痛恨の一打に沈んだ。代打堂林に追い込みながらも真ん中に入ったカットボールを左翼席に運ばれ、満塁弾で逆転された。15日の同戦から3試合連続でグランドスラムを浴び、球界史上初の同一カード3連戦での満塁本塁打被弾となった。この回、わずか3安打で一挙6失点とひっくり返された。

以降は高梨が2回無失点とつなぐも、今村がソロ、菊地が2ランを被弾。プロ初登板の山本も1回1失点で今季10度目の2ケタ失点で大敗を喫した。

5連敗で9連戦は1勝5敗。ナイターゲームの阪神が中日に勝てば18年以来4年ぶり、原監督の第3次政権では初の5位転落となる。7月は4勝10敗1分と苦境に立たされた中、18日からは敵地・神宮で首位ヤクルトとの3連戦を迎える。

▼広島は15日磯村、16日長野に続いて堂林が満塁本塁打を放った。3試合連続満塁本塁打は91年5月9~14日広島以来4度目のプロ野球タイ記録で、2度やったのは広島が初めて。過去3度はすべて先発出場の選手が満塁弾を打ったが、今回は途中出場の磯村と堂林が打ってタイ記録をマークした。一方、3試合連続で満塁本塁打を打たれたのは78年7月5~8日中日、93年5月16~19日広島に次いで3度目となり、こちらもプロ野球ワーストタイ。50年中日が11月7~9日の広島戦で3試合連続満塁本塁打を記録したが、この時の広島は7、8日がホームの中日戦で、9日はビジターで第1試合が大洋戦、第2試合が中日戦の変則ダブルヘッダー。今回のように同一カード3連戦では、満塁弾を3試合連続打ったのも、打たれたのも初めてだ。

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