ソフトバンクがBIGFACEならぬ“BIGBOSS流”で、首位を死守した。2点を追う4回に、今季初スタメンの増田珠内野手(23)がプロ初安打の1号ソロ。同点の10回には、川瀬晃内野手(24)が決勝の勝ち越し2点打を放つなど、若鷹の活躍で3時間43分の激闘を制して逆転勝ちを決めた。デーゲームで西武が勝ったため、負ければ首位を陥落していた一戦。藤本博史監督(58)は「大変なゲームですね。川瀬があそこでよく打ってくれましたね」と振り返った。

6月末から新型コロナウイルス陽性者や故障者が多発。チームは3カード連続で勝ち越しなしの苦境が続く。代替で昇格した若手も多い。藤本監督は試合前に「うちは今、若いんだから。BIGBOSSじゃないけど、ファーストストライクからどんどん積極的に行こう。結果を恐れずにどんどん行けばいい」と話し、若手を盛り立てながら戦う日本ハム新庄監督を引き合いに奮起を求めていた。

途中出場の初打席で試合を決めた川瀬は「準備を怠らずにやっている。いつ出番がきてもいいように、集中してやっています」と胸を張った。抜てきに応えた5年目の増田も「あきらめずに、目の前の1打席1打席に集中していたのが2軍で結果として出ていた。その気持ちで打席には入れたのが良かった」と目をぎらつかせた。指揮官の思いに応え、若鷹がチームの窮地を救った。

ZOZOマリンでは今季7戦全勝。西武との0・5差をキープし、首位を死守した。前半戦は残り6試合。首位ターンへ総力戦で乗り切る。【山本大地】

▽ソフトバンク今宮(6月3日中日戦以来の3安打) (数字は)あまり気にしていなかったけど、打撃の内容があまり良くなかった。今日は結果が出ましたけど、引き続き結果を出せればいいなと思います。

▽ソフトバンク森(同点の9回を無失点に抑えて今季初白星) 前回やられてしまった中、同点の場面での登板で、強い気持ちを持って投球しました。役割が果たすことができ、チームの勝ちにつなげることができて良かったです。

▽ソフトバンク石川(6回3失点で勝ち負け付かず) ホームランを打たれてしまったところが一番の反省点です。中盤以降の投球が最初からできていれば、もう少し違う展開になっていたかもしれない。自分の良い部分と、悪い部分が出た登板でした。

○…アルフレド・デスパイネ外野手が元セーブ王から値千金の1発を放った。1点を追う8回1死。メジャー通算155セーブを誇るオスナの154キロを豪快に左翼席にたたき込んだ。2戦連発となる同点4号ソロに「ピッチャーが粘り強く投げているし、何とかしたいと打席に向かったよ。同点に追いつく1本になって良かった」と笑顔。4番に復帰した大砲が逆転勝利を演出した。

○…リリーフ陣が無失点リレーで逆転勝ちを呼び込んだ。7回に登板した2番手の武田翔太投手から、松本裕樹投手、森唯斗投手が1回ずつを無失点。勝ち越した10回はリバン・モイネロ投手が失点を許さず、13セーブ目を挙げた。前回登板の14日オリックス戦で敗戦投手になった森は今季初白星。又吉克樹投手を欠く中で奮闘した救援陣に藤本監督は「後ろで投げた投手がしっかり投げてくれた。うちらしい戦いだった」とたたえた。

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