全日本野球協会(BFJ)と日本ソフトボール協会(JSA)による「Baseball5 JAPAN」は19日、日本代表派遣チームの変更を発表した。

手打ち式野球とも呼べる新たなダイヤモンド型スポーツ「ベースボール5」の日本代表決定戦が17日、都内で行われ、優勝した東京ヴェルディ・バンバータが8月にマレーシアで行われる第1回アジアカップに日本代表として出場することが決まった。

ところが、同チームの派遣手続きの段階で、アジアカップの参加規約にある「コロナワクチン接種」(チーム全員がマレーシア入国15日前までに3回接種済みであること)を期日までに満たすことができない選手がいることが判明した。

応募条件では総選手数が7人を下回った場合は代表権を取り消し、次の順位のチームを繰り上げ、代表チームとするとしている。当該チームより日本代表としての派遣可否について照会を受け、直ちに、全日本野球協会は臨時のコンプライアンス委員会を開催。当該チームからの経緯報告、照会内容、参加規約の精査を行った結果、代表権を取り消し、同時に、今回の派遣条件に基づき、決定戦において準優勝した5STARsを日本代表としてアジアカップに派遣することとした。

Baseball5委員会の長久保由治委員長は「今回の事態については重く受け止めています。今後、同様のことが起きないよう、代表派遣の方法・手続きについて厳格に進めてまいります」とコメントした。

東京ヴェルディ・バンバータには、「神スイング」で知られるタレントの稲村亜美(26)が所属している。決勝でも攻守に活躍。日本代表となり「まさか、日本代表になるなんて。現実感がなさ過ぎます。人生、面白いですね」と喜びを込めて語っていたが、まさかの代表取り消しとなってしまった。