阪神が完勝で今季マツダスタジアム7試合目で初勝利を手にした。今季チーム13度目の完封勝利。雨天中止ゲームの翌戦は今季4戦4勝となり、借金を2まで減らした。5位から3位に浮上し、2位DeNAに0・5ゲーム差まで迫った。

試合前時点で今季広島戦は1勝10敗2分け。マツダスタジアムでは0勝5敗1分け。さらに相手先発の床田には4試合で3勝を献上し、防御率1・80に抑え込まれていた。苦しい展開が予想された一戦だったが、打線が序盤から負のデータを吹き飛ばした。

まずは2回2死一、三塁、8番梅野隆太郎捕手(31)の右前適時打で先制した。3回は無死一塁から2番熊谷敬宥内野手(26)がバスターエンドランを決め、左前打で一、三塁に好機を拡大。3番近本光司外野手(27)の投ゴロの間に2点目をもぎ取った。2点リードの6回2死二塁では6番北條史也内野手(27)が三塁線を破る適時二塁打。コツコツと加点し、試合の主導権を譲らなかった。

投手陣は先発のアーロン・ウィルカーソン投手(33)が要所を締め、5回2/3を7奪三振5安打で無失点。53日ぶりの白星となる今季5勝目をあげた。直近の5試合で白星がなく、最長イニングが5回と苦しんでいた。崩れれば2軍降格の可能性もあった一戦で粘投し、5月27日ロッテ戦以来となる勝ち星をゲットした。

8回には新型コロナウイルスの濃厚接触者からの1軍復帰戦となった5番大山悠輔内野手(27)も左前打をマーク。3点リードの9回は岩崎優投手(31)が3者凡退に仕留め、阪神日本人左腕では93年田村以来29年ぶり3人目(4度目)のシーズン20セーブを記録した。投打がガッチリかみ合い、2連勝を飾った。

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