巨人が逆転負けで連敗を喫し、Bクラスに転落した。両軍無得点の3回1死満塁、腰痛(仙腸関節炎)から復帰した坂本勇人内野手(33)が、復帰後2試合目、5打席目で初安打となる先制打を決めた。DeNA浜口の内角低め直球を詰まりながらも右前に落とす技あり先制適時打とした。

その後、1死満塁から丸の併殺崩れで1点を追加すると、2死一、三塁から4番の中田が左翼線へ適時二塁打。通算1000打点へあと2とする998打点目で「チャンスだったので打てるボールを積極的にいこうと思っていました。ランナーをかえせて良かったです」と二塁ベース上でガッツポーズを見せた。

3点のリードを保って試合を折り返すも、4回までノーヒットピッチングを見せていた先発メルセデスが5回に捕まった。1死満塁から桑原に中前へ2点適時打を浴びると、続く楠本に初球をセーフティースクイズを決められて、同点に追い付かれた。

6回に2番手赤星が、1死一塁からソトに勝ち越し2ランを浴びると、8回1死一塁からは3番手井上が宮崎に2ランを浴びて万事休す。2位DeNAに連敗を喫した。広島が中日にサヨナラ勝ちを収めたため、巨人は4位転落となった。

○…逆転負けでDeNAに2連敗した。3回に3点を先制するも先発のメルセデスが5回3失点で粘りきれず。6回に赤星がソトに連発となる決勝2ランを浴び、7回には井上がダメ押しの2失点。4カードぶりの負け越しで借金は3となった。原監督は「やっぱり追加点が取れなかったというところがね。もう少し、後押しする必要があったでしょうね」とした。

○…チームの勝ち頭・戸郷が、18日DeNA戦(横浜)で11勝目を狙う。10日の中日戦では138球を投げて、8回1失点と好投。自己最多となる悲願の2ケタ10勝目を挙げた。中7日で、5回途中5失点で2敗目を喫した4月26日以来の横浜での先発マウンドへ上がる。「長いイニングを投げて、勝利につながる投球が出来るように頑張ります」と力を込めた。

○…6月に右手血行障害改善のための手術を受けた若林が“ウルトラ昇格”を果たした。午前中に中大との3軍戦(ジャイアンツ球場)で約3カ月ぶりに実戦復帰。3打数無安打で7回の守備から退くと、午後3時過ぎの1軍練習に合流し、出場選手登録された。中大戦では1日に新型コロナウイルス陽性判定を受けた鍬原が実戦復帰して1回無失点。その後に行われたイースタン・リーグDeNA戦では、コンディション不良で調整していた畠も、約2カ月半ぶりに実戦復帰し、1回無失点だった。

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