阪神が連敗を8でストップした。14安打10得点で首位ヤクルトに快勝し、巨人と同率の4位に浮上した。3回2死一、二塁で3番メル・ロハス・ジュニア外野手(32)が特大の右越え8号3ランで先制。4回には先頭の5番原口文仁内野手(30)が、2年ぶりアーチとなる1号ソロを左翼席に運んだ。試合終盤の7回には打者一巡の猛攻で一挙5得点。先発の西純矢投手(20)は5回6安打2失点と粘って、今季4勝目。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

 

-3回、7回は2死からしぶとく得点できた。攻撃面を振り返って

「ジュンヤ(西純)がね、まず頑張ってくれて先制できたっていうのが大きいし、1点じゃなくてね、ジュニア(ロハス)の本塁打で3点っていうのも大きかった。もちろん2死からの得点っていうのも、最近、点をなかなかとれていなかったので、島田の適時打もすごいよかったし。いい攻撃が今日はできたなと思います」

-新型コロナウイルス陽性で離脱していた中野も復帰して機能した

「うん、まあね、本当は明日(19日)からかなと思っていたんだけど、タクム(中野)の場合は無症状で、7日間の隔離期間だったんで。まあまあ、急きょってことになったけどね、しっかり守備でもいいプレーしてくれたし、タクムらしい打撃で安打も出たので。ひとつ、よかったなという部分かな」

-あすから大山も戻ってくる

「うん、ユウスケ(大山)も呼びます」

-中野は体が問題ないという判断?

「問題ないというか、そりゃあ、準備をもうちょっとして、というふうにさせてやりたいけど、残り試合とかチーム状況を考えたらそういうわけにもいかないので。ユウスケだってもちろん、もうちょっと日にちを空けたり、シート(打撃)だけじゃなくて試合も経験させてやりたいけど。ちょっと、総合的な判断というかチーム状況が厳しいんで。来ながら、状況を見ながら、体がしんどいなら途中で代えることもあるやろうし。そこは臨機応変にやろうかなと思います」

-5番の原口が本塁打

「いやあ、フミ(原口)らしい。もちろん、こちらに上がってくる前のファームの時からすごく状態が上がっていたし。ロドリゲスが(普通に)やっていたら、なかなかフミのチャンスはなかったかもしれないけど。そういうチャンスをものにしてくれたんで。明日はユウスケがスタメンで行くので、フミは後からになっちゃうけど、ここぞっていうときにまた行ってもらうと思うんで。まあ今日の試合の中でも大きかったなと思います」

-原口は右の長打が期待できる打者

「まあ長打っていうかね、まあまあそりゃ結果的に長打っていうのはプラスアルファやけど、しぶといバッティングっていうのがフミのバッティングなので。そこはいい感じになってきてるかなと思います」

-佐藤輝は3試合ぶりに4番に戻って適時打

「う~ん、まあねえ、すごくいいから4番に戻したってわけでもないんだけど。そういう兆しはこの3連戦の中で、なにか前の状態よりちょっと良くなっている感じはあったんで。今日もいい打席っていうのはどっちかというと少なかったけど、まあ1本出たし。きっかけにしてくれたらなと思うんだけど」

-再び4番を託すということは期待している

「まあ、それはそうなんだけど、まあ、うーん。もちろん、2年目だからとかじゃないけど、輝しかいないでしょっていう状態になってくれることがチームにとってももちろんふさわしいし、そこにユウスケも譲らんよっていうことになればいいんだけど、現状そういう状態で4番になってるわけじゃないので、そこは将来性も含めてあそこで使って成長してくれたらなと思います」

-先発の西純は

「まあまあ、(2軍に)落ちる前はバランスがちょっとあまり良くないなというところからすると、いい感じのボールが多かったと思うし。あの回も2点で何とか粘ってくれたんで、それは大きかったと思うし。またコロナで先発ピッチャーも苦しいんで、純矢に頑張ってもらえたらなっていうような投球をしてくれたのでよかったなと、ひとまず安心しています」

-5回は守備の嫌なミスから

「結果的にヒットだけど、あれは輝が絶対に捕らないといけないプレーだし、だからさっき言ったようにそこを2点で止めてくれたっていうところが、もちろん自分にも勝ちがつくしね。今日の1個のオレの中での大きなポイントだったかなと思います」

ー岩貞も力強い球を

「まあ、もちろん2人ともアウト取ってくれということはそうだし。村上を三振取ったからいいよじゃないところもあるけど。でもやっぱり村上って、ピッチャーにとって大きなプレッシャーのかかる打者なので。そういうところでは、サダの最低限の仕事はやってくれたし、加治屋もその後しっかり投げてくれたので。あのイニングも動きそうなイニングなので。ピッチャー陣が粘ってくれたかなと思います」

-久しぶりスタメンマスクの坂本も村上の意表をつくリードなどもあったが

「そうなん?(笑い)。持ち味というか、丁寧にというか、いろんな配慮しながらというのはできるキャッチャーなので。そういう誠志郎らしさは出た試合だったと思います」

-連敗が止まった。明日から1戦1戦

「うーんまあね。ちょっとね。『これで』ってところまでまだ来れてないかもしれないけど、自分らで引き寄せるしかないんでね。今日のこの1勝から。いい安打がでた選手も多いんで。ウチはまず投手が頑張ってていうチームだけど、タイガースらしい野球を。残りの試合、まだまだ上を目指せる位置にいるので。頑張っていきます」

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