中日松葉貴大投手(32)が今季本拠地以外で初白星を挙げた。

初回3点の援護もあり、「らしさ」を発揮した。2回までヒットで出塁させてもスライダー、カーブで併殺でピンチを脱出。4回2死二塁で西川の適時二塁打で1点を失ったが、6回を5安打1失点にまとめ、7月8日以来の5勝目を手にした。

「久しぶりに自分らしい投球ができた。ビジターでもいい投球で勝てることを見せたかった」。5本のヒット以外に外野フライはなし。内野ゴロ、フライや三振だけ、ダイヤモンド内で18個のアウトを積み重ね、胸を張った。今季14試合、75回2/3を投げ、被本塁打は2。「本塁打は他の投手より少なくないとダメ。ヒットは防げないが、本塁打は防げる安打。大事なことで継続したい」と、安定感の要因を振り返った。

6回を終えたベンチでは立浪監督が松葉を迎えグータッチ。指揮官も「松葉は投球術も度胸もある。試合を作ってくれてありがたい」と、開幕当初のバンテリンドーム限定起用から脱皮した左腕を称賛した。この日から柳が再調整でファーム落ち。エース大野雄に並ぶ5勝目を手にした左腕が先発ローテの中で、さらに輝きを増す。【伊東大介】