村神様の記録が止まっても強いヤ!!首位ヤクルトが延長11回、中村悠平捕手(32)の決勝2点適時三塁打で巨人を下し、4連勝を飾った。村上宗隆内野手(22)は第1打席で捕邪飛に倒れ、26日DeNA戦の第3打席から継続していた連続打席出塁記録が「14」でストップ。13年広瀬純(広島)の15打席連続出塁の日本記録には届かなかったが、11回先頭の内野安打で勝利に貢献した。

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記録は途切れても、集中力は切らさなかった。2-2の11回1死、村上が足がかりを作った。巨人今村の6球目、内角145キロ直球をスイング。詰まった打球は遊撃へのゴロとなったが、必死に一塁を駆け抜け、この日初の「H」ランプをともした。その後、2死一、二塁から中村の打球が前進守備の左中間を破ると、気合のこもった表情で勝ち越しのホームを踏んだ。

1回2死一塁の第1打席。菅野の初球、内角高め152キロ直球をスイングしたが、高々と上がった打球はファウルゾーンで捕手大城のミットへ。連続打席出塁記録が「14」で止まり、連続打数安打も「9」でストップ。快挙は幻となり、あと1発に迫っている50号本塁打も出なかった。だが最後に、しぶとい内野安打で勝利に貢献した。

決勝打の中村も「最後も前の選手がつないでくれて、何とかかえしたいと打席に立ちました。打った瞬間、勝ち越し打になったと確信したので、素直にうれしかった」と喜んだ。村上が4打数1安打1四球と抑えられロースコアの展開となったが、先発小沢から守護神マクガフまで6投手を好リード。「引いたら負けだと思っていた。とにかく自分自身、攻めていこうとリードして、それがうまくいった」とうなずいた。

攻守でつながりと粘りを発揮しての勝利。高津監督も「11回を2失点で乗り越えたので、リリーフがよく頑張った証拠だと思います」と納得の表情。徹底マークにあう4番についても「いろんなプレッシャーの中で全力でよく頑張っている。(11回の安打も)決していい当たりじゃなかったけど、ああやって出塁することが相手にプレッシャーになる」と評価した。

主砲の記録こそ止まったが、勢いは衰えない“チームスワローズ”。8月最終盤にきて、再加速に入った。【鈴木正章】

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