巨人が3試合連続の延長戦に持ち込む粘りを見せたが引き分けに終わり、クライマックスシリーズ(CS)の自力進出が消滅した。

■戸郷が粘投を見せるも報われず

先発の戸郷翔征投手が7回まで無失点と我慢の投球を続けたが、8回に先頭中野に左前打を浴び、犠打後に近本に右翼越えの先制適時三塁打。1死三塁から、佐藤輝の三ゴロ間に2点目を失った。

■9回に執念の猛攻

9回、阪神3番手ケラーから先頭の中田翔内野手が左前打で出塁。続く岡本和真内野手も三塁強襲の内野安打で一、三塁。若林晃弘内野手の中犠飛で1点返し、大城卓三捕手が三ゴロ。あと1死で試合終了という場面で、代打で登場した中島宏之内野手が「いい場面だったので、なんとしても打ちたいという気持ちでいきました」と、2死一、二塁で初球を強振し、左前に同点適時打を決めた。

■3試合連続延長戦。勝ち越し点は奪えず

延長10回、11回と得点圏に走者を進めたが、あと1本が出なかった。残り20試合にして、巨人の自力CS進出が消滅した。

 

○…戸郷が意地と粘りの投球を見せた。両チーム無得点の8回1死二塁、近本の適時三塁打で甲子園では今季25イニング目で初失点を喫し、佐藤輝の内野ゴロ間にもう1失点。8回127球2失点で降板し、ハーラートップに並ぶ12勝目はならなかった。「最後粘りきれなかったのは悔しいです。次はチームに勝ちをつけられる投球ができるように頑張ります」と話した。

▼通算300二塁打=丸(巨人) 2日の阪神22回戦(甲子園)の1回、西勇から左中間へ二塁打を放って達成。プロ野球75人目。初二塁打は広島時代の11年4月21日の横浜3回戦(横浜)で清水から。

▽巨人メルセデス(中16日で3日阪神戦に先発)「2軍で取り組んで来たことをしっかり出して、今年一番の投球ができるよう気持ちを込めて臨みます。そしてチームが勝てるようにベストを尽くします」

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