巨人菅野智之投手(32)がDeNAのエース今永との投げ合いで熱投を演じた。今季最多の135球を投げ、9回5安打1失点、8奪三振。3回2死二塁から牧に中前適時打を浴びて先制されたが、以降は粘った。8回2死まで14者連続で打ち取り、リズムを作った。

■ガッツポーズで感情爆発

同点の9回には2死二塁のピンチを招くも、最後は外角140キロカットボールで空振り三振。グラブをたたいてガッツポーズで感情を爆発させた。しかし、味方の援護なく延長戦に突入。8勝目はお預けとなった。

試合後の一問一答は以下の通り

■「コントロール中心に切り替えた」

-投球について

ちょっと序盤は力み気味で、ブルペンはすごくよかったんですけど、立ち上がりはうまくコントロールできていなかった。4回ぐらいから、投球フォーム的な部分を見直しながら、コントロール中心に切り替えて、いい投球ができたと思います。

■「引き出しの中で投げられた」

-具体的に修正した部分

体をこう(横に)振っちゃっていたので、ぶれをなくすために、球速はちょっと抑え気味になっちゃうかもしれないですけど、今季あまり調子が上がらなかった中で、自分の中でそうやってある程度抑えてきた技…とまでは行かないですけど、そういう引き出しの中で投げられたと思います。

■「9回を投げ切れたのは意味がある」

-修正を加えてから素晴らしい投球。手応えは

いやいや…まあ、どうでしょう。ある程度手応えはあります。でも、牧に打たれた場面も0-2だったし、詰めが甘かったなと。今季初めて9回を投げ切れたのはやっぱり意味があると思うし、次につながる投球ができたと思います。

■「コントロールを間違えないで投げられた」

-前々回ぐらいの登板で言っていた、股関節の動きというものが、4回で見直した部分なのか

そうですね。コロナから復帰して、ここ5試合で投げた中で、ずっとその感覚を維持できていますし、今日は若干薄い部分はあったけれど、でもその中でしっかり試合を作りながらね。絶好調でビタビタというわけではなかったですけど、打者を見ながら、コントロールを間違えないように9回まで投げられたというのは収穫かなと思います。

■「疲労感はない」

-そういう部分ができてくると、最終盤まで安定した力強い球が投げられる

そうですね。そんなに力も、今日135球投げましたけど、疲労感もあまりないですし、こういう投球を続けられれば、長いシーズン安定した成績が残せるんじゃないかと思います。

■「良い感覚」

-以前、良い状態の時は「腕を振るだけ」という感覚があると話していたが、そういう感覚が徐々に出てきている

前回の京セラドームの時は本当に足を上げて体重移動をして、腕を振るだけという感覚がすごく強くて。いい感覚だなと、今日も試合前のキャッチボールからブルペンでも、まさにその感覚だった。ちょっとブルペンで今日は球数を多めに投げちゃって。立ち上がりに点を取られなかったというのが一番大きかったと思います。あそこで2、3点いかれていても自分の中ではおかしくないケースだった。

■「頭と指先がリンクしてきた」

-並進運動はシーズン通して取り組んできていることだと思うが、手応えをつかんできている

シーズン最終盤ではありますけど、今までは「こう動きたいのにな」というところから、実際の見た目にすごいギャップがあった。なかなか思うように体が動かないなという感じでしたけど、いまはだいぶ頭と指先がリンクしてきたというか、そういうのはありますね。

■「1試合1試合負けられない」

-残り期間で登板期間は限られるが、どのような投球が大事になるか

現実的には、クライマックスというところだと思うんですけど、本当に1試合1試合負けられないし、今日も大勢が回をまたいで、チームもそういう風に動いてくると思う。僕も今日みたいな長いイニングを投げて、チームを鼓舞できればなと思います。

【関連記事】巨人ニュース一覧