侍ジャパン栗山英樹監督がヤクルト村上宗隆内野手(22)の54&55号を見届けた。

代表コーチ陣とネット裏から視察し「球場の止まらない、ざわつき。コロナになって、こういう感じがなかった。プロ野球が帰ってきた」と感激の表情で切り出した。

来年3月のWBCの前に、11月の強化試合の代表選考を進めている。事前の明言はしない方針だが、村上は当然、4番の筆頭候補になるはず。「(大谷)翔平と一緒で、天井が誰も分からない。逆方向にもいけるし、ホームランがいらないときの打撃、四球の取り方、全てができてしまう。この年数で、ここまで来るバッターは見たことない。俺らが勝手に想像するのを超えていってほしい」とエンゼルス大谷にもなぞらえ、絶賛が止まらなかった。

日本ハム監督時代の愛弟子・中田の本塁打も見た。「(巨人での)ホームランを生で見るのは初めてなのかな。結果を出して、巨人ファン、チームメートに喜んでもらうしかない。うれしいというよりも、ちょっとだけホッとしている」と打ち明けた。【古川真弥】

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