現在7球団のイースタン・リーグに、2軍のみの球団が新規参入する案があることが16日、明らかになった。

日本野球機構(NPB)の井原敦事務局長は「オーナー会議で議論されていること。会議後の記者会見で、必要に応じてオーナー会議議長、コミッショナーが説明します」と話した。球界関係者の話を総合すると、東京に本社を置く企業がオーナーとなり、静岡を本拠に24年シーズンからの参入を目指している。

裾野が広がり野球振興が進むという側面はあるが、12球団内には慎重論もある。現時点で実現性は不透明。同企業は野球チームを保有しておらず、選手をどう集めるのか。野球協約が新規参入球団に課す計30億円の機構への納入は、2軍のみの場合でも必要なのかなど、クリアすべき点は多そうだ。過去、2軍だけのプロ野球チームは、山陽電気鉄道の「山陽クラウンズ」があった。明石球場を本拠地に50年に結成され、52年春にはウエスタン・リーグの前身である関西ファーム・リーグに参加。ただ経営難から同年10月に解散した。