広島は台風14号の影響で18、19日の中日2連戦(マツダスタジアム)が中止となり、必勝ローテに再編した。横浜でDeNAに2連勝して本拠地に帰ってきた佐々岡監督は「しようがないことなので」と冷静に受け止めた。台風接近を前に調整したナインにとっては、ラストスパートへ向けた小休止ともいえる。振り替え試合の1つは20日に本拠地で組まれ、未発表の1試合は10月以降に入るとみられる。残り6試合は最大2連戦で、1週間最大3試合になる見込み。近年チームをけん引してきた九里、森下、大瀬良の先発3本柱を中6日以上の登板間隔で起用できる日程となった。指揮官は明言こそ避けたものの「そういう計画はできる」と示唆した。

先発を3投手で回すことで、中継ぎ経験のある遠藤をブルペン待機させられるメリットもある。チームは最近8試合は先発陣に勝ち星が付いていない中で、4勝4敗。早めの継投と中継ぎ陣の踏ん張りが勝利を呼んでいる。19年に6ホールドを記録した遠藤が加われば、中継ぎの厚みが増し、起用の幅も広がる。日程上、フル回転させられる。今季も5月1日の中日戦で救援登板した右腕は「次に向けてしっかり調整できれば。いつ(登板するか)言われてもいいように、しっかり準備できればいい」と役割を問わずにチームへの献身を誓う。

残り6試合中、5試合が勝率5割6分3厘の本拠地というのも追い風だ。先発3本柱を中心に地元ファンの応援を受けながら、逆転でのCS進出へ希望をつないでいく。【前原淳】

○…守護神栗林が残り全6試合の登板も視野にブルペン待機する。台風接近による試合中止の余波で日程が再編成され、1試合は未定ながら3連戦になる可能性は低く、全登板へ「もちろん」と気合十分。CS進出を懸けて「どうしても巨人、阪神の結果が気になる時期だが、自分たちのやることは変わらない。自分たちが勝てば、他が勝とうが負けようが、変わらない」と平常心も忘れなかった。

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