上位固めへ大きな2連勝だ。3位楽天が18日、4位西武との直接対決4連戦で2勝を先行した。敵地ベルーナドームで、先発の則本昂大投手(31)が5回を3失点にまとめて9勝目を挙げた。3ラン被弾も主導権は渡さず、自身2年連続8度目の2ケタ勝利に王手をかけた。救援した4投手も無失点の好リリーフ。1点差の接戦を制した。

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打たれてもリードは譲らない。9勝目を挙げた則本は初回から飛ばしていた。「いけるところまでのつもりで投げました。ホームランが余計でしたね」。4点を先行した4回、先頭から連打で無死一、二塁とすると、続く愛斗に左越え3ランを許した。切り替える。1つ1つアウトを重ね、5回は森、外崎、山川を外野フライ3つに打ち取った。

本人から出るのは反省の弁だった。「点を取ってもらった後に失点したのがよくなかったです」。慎重になった結果、中5日ながら104球を投げた。石井GM兼監督は「追い越されなかったことで、役目は果たしてくれたかなと思います。リリーフも大一番、シーズン後半の、1点差をよくしのいでくれたと思います」と、5回以降を無失点でつないだリレーを評価した。宮森、宋家豪、西口それぞれが走者を出しても要所を締め、松井はリーグトップの32セーブ目を挙げた。

大事な2連勝だ。前日は連敗を止めて25日ぶりに3位に浮上。西武とはゲーム差なしでこの日を迎えた。直接対決だからこそ1勝は大きく、CS圏内確定に近づいていく。則本にとっても、球団最多を更新する8度目の2ケタ勝利へ望みをつなぐ1勝となった。「相手がどこでも、勝っていくしかない。明日以降も頑張るだけです」。まだ上を狙える。同時に下位へ沈む可能性もあるボーダーライン上。まずは4連戦残り2試合を、しっかり取りに行きたい。【鎌田良美】

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