ありがとう、超人-。阪神糸井嘉男外野手(41)が引退試合に臨み、5回に代打で左前打を放ち、有終の美を飾った。 投手から野手に転向し、プロ生活19年で通算1755安打を積み上げた。「ホンマに感動した」と甲子園のファンに感謝し、超人と呼ばれた男がバットを置いた。

    ◇   ◇   ◇

◆阪神糸井の引退セレモニー後の一問一答全文

午後11時48分、会見場に「まだしゃべる?」と笑いながら登場。約9分、思いを語る。

-今の心境

「いやもう、ヒットも打てましたし、勝ちたかったですけど、盛大に門出を祝っていただいて、一生の思い出です」

-甲子園で声援を受けて

「あらためてやっぱり、声援はタイガース来た時から衝撃受けました。それが聞けなくなるのはさみしいけど、今日も最後1周して、本当にみんなの顔が鮮明に見えた。しっかり焼き付けました」

-SMAPの「SHAKE」は届いたか

「いつもなら打席に集中してましたけど、今日は周りを見たり、聞いたり、全てを感じたいと思っていた。ほんとにうれしいですし、ここで終われて僕は悔いはないし、幸せでした」

-広島森下との対戦

「森下君も首を振って真っすぐで来てくれたので、感謝です。状況的にも塁(に)出た方が良い状況。最後に代打でヒット、思い出に残ります」

-(佐藤)輝は7のアイブラック

「見てびっくりした。めちゃくちゃうれしかったし、輝だけじゃなくてみんなね。(年齢が)10個くらい違うけど、接しやすくしてくれて、後輩に感謝しています」

-スピーチは

「スピーチに限っては、正直試合どころじゃないくらい、そのことを思っていた。最後緊張はしましたけど、伝えられてよかった」

-内容はいつから

「1週間前くらいかな」

-「超人伝説」に続きと

「はい、あります」

-イメージは

「見えてます(笑い)。超人と言われていたんで、だらしなくならないように努力します」

-オリックス吉田正は「これからは大胸筋鍛えられる」と

「泣きそうなったり、笑いそうなったり、感情が…。うれしいですね、ありがとうございます」

-あらためてファンへ

「ほんとに19年間長いようで短かったですけど、密でした。応援してくださるファンの方が熱い声援を送ってくれたから頑張れました。ほんとにありがとうございました」

-筋肉の今後も気になる

「それは今言われへん! ステージに立ってるかもしらん(笑い)。ハハハハハ」

-YouTubeでトレーニング動画とかは

「何も考えてない、それは。今日は今後のことはいいじゃないですか」

-まだまだやれるなという思いは

「はい、思ってますね。フフフフフ(笑い)。それは自分自身、今シーズンだけじゃなしに、近年感じていることもあったので。あと、後輩たちの活躍がすごく楽しみになっているので、はい。今日は僕はここで終われて、なんの悔いもないですし、幸せです、ほんとに」

-超人の称号を誰かに継いで欲しい

「輝に決まってるんじゃないですか。ハハハハハ。はい」