ベテラン左腕がチーム2年ぶりのVロードを大きく切り開く。ソフトバンク和田毅投手(41)が先発予定の23日ロッテ戦(ペイペイドーム)に向け、力強く必勝を誓った。

「1試合、1試合が大事。落とせない試合が残り9試合。今までやってきたことを誇りに思って全力でやるだけ。1球1球、気持ちを込めて投げるだけ」

チームは試練の11連戦を7勝4敗と勝ち越して福岡に戻ってきた。サドンデスともいえる残り9試合のスターターとしてチーム最年長は気迫の投球を肝に銘じている。「幸いホームで4試合できるし、まずは初戦を任させてもらっているだけに、チームを鼓舞できる投球だったり、姿だったりを、どんな状況になろうが、向かっていく気持ちを忘れずに投げたいと思う」と力を込めた。全体練習となったこの日は軽い調整で切り上げたが、和田自身にとってもNPB通算150勝に王手をかけているだけに節目の登板となる。

今季初勝利を挙げたのは5月22日のロッテ戦(ペイペイドーム)。6回途中2安打、1失点で白星を手にしているだけにイメージは悪くない。「(ロッテは)若い選手も伸びてきているし、1発のある打者が多いので警戒したい。(150勝と)ダブルで喜べたらいい」。対ロッテ通算25勝をマークしているサウスポーが、チームを有終の秋に導く。

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