日本ハム五十幡亮汰外野手(23)が出場選手登録された。支配下登録されている野手34選手で大トリの昇格。4月に腰の手術を受け、慎重に復帰過程を歩んできた。100メートル走のベストタイム10秒79の“サニブラウンに勝った男”は、「2番中堅」でスタメン予定だ。1軍合流した22日には「自分のやってきたことを信じてやるだけなので。思い切っていきます」と意気込んでいた。

2月の春季キャンプ中には、あまりの“神足”ぶりに新庄剛志監督(50)から、ファミコン世代から親しまれ続ける野球ゲーム「ファミリースタジアム」の俊足キャラ「ピノ」をもじって「マジピノ」と命名された。BIGBOSSも22日に「大変なリハビリだったと思いますけどね。まあでも、ここから。手術して、誰でもそういう経験あるんだから、そういうのは置いといて、ここからが彼のプロ野球のスタートという意味でも、ね。あまりケガのことを気にせず、もう終わったことだから。怖さがなくなるくらいのプレーができるように。大体(再発の怖さが)残るからね。思い切りやってもらって。明日(23日)、とりあえず2打席くらい」と話し、マジピノの躍動ぶりを楽しみにしていた。

◆五十幡亮汰(いそばた・りょうた)1998年(平10)11月27日、埼玉県生まれ。中学では「東京神宮リトルシニア」に所属。陸上短距離でも活躍し、中3の全国大会では男子100メートルの元日本記録保持者サニブラウンを抑えて100メートル、200メートルの2冠。佐野日大-中大を経て20年ドラフト2位で日本ハム入団。1年目の21年シーズンは27試合に出場し打率2割2分5厘、1本塁打、5打点、9盗塁(盗塁死1)の成績を残した。171センチ、67キロ。右投げ左打ち。今季年俸1150万円(推定)。