ソフトバンク明石健志内野手(36)の今季限りでの現役引退が23日、発表され、ペイペイドーム内で引退会見を開いた。会見の一問一答は以下の通り。

(自ら)

「本日はお集まりいただき、誠にありがとうございます。わたくし、明石健志は今季をもちまして現役を引退することをご報告させていただきます。このようなあいさつの場を作っていただいた球団の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございます。ファンの皆様には熱い声援をしていただき、叱咤(しった)激励もしてもらいました。本当にありがとうございました」

-引退を決めた理由

「ここ何年かは自分自身、物足りなさを感じるシーズンが多かった。力不足と言ってしまえばそれまでですが、それが引退を決めた理由です」

-どこでそう感じた

「走攻守において物足りなさを感じていた。打撃でいうと、150キロのボールをはじき返せなくなってきているなということを感じた。もっと速く反応しないといけないし、ボール球も振るようになってしまっていた。走っていても以前から全く加速も違えば、キレも違った」

-腰痛を抱えながらプレーしてきた

「やっぱり試合に出る以上、いい状態を保ちながらやりたいっていうのを選手は思う。なるべく治療に時間を割いて、出来る限りのパフォーマンスが出せるようにしていました。でもこの世界は、そう簡単な世界じゃない。悪いところがあれば、おのずと結果は出なくなる。腰のけがをしてしまったのは誰が悪いとかじゃない。結果的にこうなってしまった」

-引退はいつ決めた

「僕は自分から引退しますっていう、そういう選手ではない。やっぱり最後まで頑張りたい気持ちがありました。でも、もう無理だって思ってしまった。そこは僕のメンタルがちょっと足りなかったかなと」

-引退すると最初に話したのは

「妻に伝えました。野球を辞めるかもしれないと。そう言ったら、『よく頑張ってくれてありがとう。お疲れさま』と言われました」

-家族の支え

「小さい息子が1人いるんですけど、妻からしたら大きい子供がもう1人いるような感じだったと思う。でも、僕の気持ちを伝えてすっきりして辞めることができました」

-19年間を振り返って

「ずっと言ってるんですけど、(10年9月14日に)千葉マリンでのサヨナラエラーが一番印象に残ってます。優勝争いをしていたけど、サヨナラエラーを。でもそこから考えが変わって、自分を見つめ直した。そこから少しは強くなれたかなと。野球人生を左右する分岐点だった」

-他に印象に残っているのは

「(19年4月25日オリックス戦)バック宙ができたことは思い出です。小さい頃から珍プレー好プレーとかを見てて、秋山さん(秋山幸二元監督)がバック宙をやっていたので、プロ野球生活の中で出来たことはとてもうれしく思います」

-今後について

「今は本当に、ちょっと考えられないですね。野球選手として過ごしてきたので、少しゆっくりする時間はあると思うので、その時に考えたいです」