巨人の3年目左腕・井上温大投手(21)が、プロ初勝利を挙げ、チームは球界史上初となる1シーズン8人目のプロ初勝利をマークした。

■直球とスライダーで

プロ4度目の先発となった井上は、2回に3点の援護をもらうと、最速149キロの直球とスライダーを主体に中日打線を封じた。3回に1死二、三塁から阿部の二ゴロの間に1点を献上するも、6奪三振と粘投。6回の攻撃を終えて大量9点の援護を受けた。

■6回7安打3失点

8点リードの6回には2死からビシエドにソロを浴び、さらに3連打で3点目を献上するも、2死一、二塁から土田を左飛に打ち取り、自己最長の6回を7安打3失点。堀田、戸田、赤星、大勢、平内、山崎伊、直江に続いてプロ初勝利を挙げた。

◆井上温大(いのうえ・はると)2001年(平13)5月13日生まれ、群馬県出身。前橋商3年夏に群馬大会決勝で前橋育英に敗れ、甲子園出場なし。19年ドラフト4位で巨人入団。21年5月に左肘を手術し、オフに育成選手として契約。今年7月11日、支配下選手に登録された。7月16日広島戦に3番手で登板し、1軍デビュー。175センチ、78キロ。左投げ左打ち。

【今季巨人の初勝利投手】

◆堀田賢慎投手(21=プロ3年目) 3月31日ヤクルト戦(神宮)で初登板、初先発し、6回無失点で初勝利。

◆戸田懐生投手(22=プロ2年目) 4月2日阪神戦(東京ドーム)で4回から2番手で救援登板し、1回1/3を無失点で初勝利、

◆赤星優志投手(23=プロ1年目) 4月3日阪神戦(東京ドーム)で先発し7回2失点で初勝利。

◆大勢投手(23=プロ1年目) 4月9日ヤクルト戦(東京ドーム)で延長10回に4番手で救援登板し、1回無失点で初勝利。

◆平内龍太投手(24=プロ2年目) 4月21日広島戦(東京ドーム)で5回に2番手で救援登板し、2回無失点で初勝利。

◆山崎伊織投手(23=プロ2年目) 4月28日DeNA戦(横浜スタジアム)で先発し、6回無失点で初勝利。

◆直江大輔投手(22=プロ4年目) 8月13日広島戦(東京ドーム)で先発し、6回3安打無失点で初勝利

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