激しいCS争いのさなか、巨人打線が15安打9得点と爆発した。CS圏内の3位をキープ。4位の阪神と広島に1・5ゲーム差をつけ、残りは4試合となった。

6回に6連打し、一挙5点のビッグイニングをつくった。ウォーカーが投前へのボテボテの内野安打で出塁すると、大城が左前打、井上が投前へのバント安打で無死満塁とする。

迎えた1番吉川が、右翼手の後逸を誘う2点適時二塁打を放った。「きわどいところをファウルにしながら、甘く入ってきたボールをしっかりと捉えることが出来ました」と納得の表情だった。

続く坂本が偉大な記録を更新した。無死二、三塁から3安打目となる中前適時打を放ち、7点目をもぎ取る。178度目の猛打賞となり、プロ通算猛打賞で5位タイの福本豊(阪急)、松井稼頭央(西武)に並んだ。

坂本は「偉大な先輩方と並べて光栄です。これからも大事な試合が続くのでチームの勝利のために全力を尽して頑張ります」と力強く語った。

4番中田の今月8発目となるアーチも飛び出た。2点リードで迎えた5回1死、1ボールから中日藤嶋の135キロスプリットを捉え左中間席へ24号ソロを放った。「ファーストストライクをしっかりと捉えることが出来ました。追加点を取ってあげたいところだったので、良い1本になりました」と、井上のプロ初勝利をアシストする大きな祝砲となった。