「村神様」が封じられた首位ヤクルトが連敗し、優勝マジックは4で連日の足踏みとなった。日本選手最多のシーズン56本塁打の期待がかかる村上宗隆内野手(22)だったが、この日も3打数無安打。これで13日巨人戦で55号を放って以来、7試合、31打席連続ノーアーチ。2位DeNAとの直接対決3連戦の初戦を落とし、最短優勝は25日にずれ込んだ。

雨脚の強まる神宮に燕党のため息が響いた。7点を追う9回1死走者なしで村上の第4打席。DeNA中川に対しカウント3-1からの5球目は、ホームベース手前でワンバウンド。四球で一塁へ向かった。

第3打席まではDeNA浜口に完全に封じられた。2回先頭では高め145キロ直球に空振り三振。4回1死一塁ではフルカウントからの9球目、141キロ直球を二ゴロ。6回2死走者なしの第3打席も2球で2ストライクに追い込まれ、3球目の真ん中高め直球を引っかけ二ゴロに終わった。

主砲ばかりに頼れない打線は、4回にキブレハンがソロ。9回にはオスナの3ラン、内山壮の2ランで2点差まで追い上げたが、あと1歩及ばず。高津監督は「最後は追い上げムードにはなりましたけどね。また明日、違った展開でいいゲームがしたいと思います」と切り替えた。【鈴木正章】

○…ブルペンデーで5被弾浴び、1発攻勢に屈した。中継ぎで41試合登板の大西が今季初先発し初回の先制3ラン含む3発、2番手の原も2発打たれた。6投手を費やし、8失点はすべて本塁打からで、16被安打と打ち込まれた。高津監督は「継投、継投のイメージをしていました。初回の3点でなんとか次の投手に渡してくれたらと思ったけど、そう簡単にはいかなかった」と悔しがった。

▽ヤクルト・オスナ(9回に17号3ラン)「自分のスイングをすることを意識して打席に入りました。良い角度で上がってくれました」

▽ヤクルト内山壮(9回に3号2ラン)「当てにいかずフルスイングしようと思いました。良いポイントで打つことができました」

▽ヤクルト・キブレハン(4回に4号ソロ)「個人的には神宮での初ヒット(本塁打)が打ててすごくうれしい」

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