ロッテ高部瑛斗外野手(24)が延長10回に決勝の2点適時三塁打を放ち、3位楽天に1・5ゲーム差に迫った。

V逸決定が迫る9回1死、中村奨吾内野手(30)がソフトバンク・モイネロから左翼テラス席に同点弾。「なかなか打てないモイネロから同点にすることができたので、もしかしたら何とかなるんじゃないかという気持ちになりました」と燃えた高部が、この日のV逸回避を決定づけた。

10回に走者が2人出て、投手が左キラーの嘉弥真に代わった。スライダーを2球続けて空振りすると「全然合ってないと思って」とノーステップ打法に切り替え。「何とかバットに当てられました」と、食らいつくようにやや甘いスライダーをはじき返した。

初回にけん制死し、次打席でも安打後に走塁死と、2つの走塁ミスがあった。「マイナスイメージでいるともっと中途半端なプレーになってしまうと思うので、しっかり反省して、攻めていいプレーを出せるように」と切り替え、今季42個目の盗塁にも成功。殊勲の三塁打の直後には、深めの二飛でタッチアップし生還した。背水下での果敢なプレーで、価値ある白星をたぐり寄せた。

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