阪神藤浪晋太郎投手(28)が残り3試合もジョーカー的な役割を担って中継ぎ待機する。甲子園で投手指名練習を見守った福原投手コーチは「今のところ(中で)考えている。微妙な展開だったときに、藤浪がしっかりしたピッチングをしてくれたので」。逆転Aクラスへ背番号19に重要なミッションを課した。

18日ヤクルト戦のラスト先発以降、「第2先発」にシフトチェンジ。中継ぎ登板は3カ月ぶりだったが、23日の敵地広島戦では早速、結果を出した。4点リードの展開だったが、先発才木が3回で降板し、2番手島本も松山に2ランを被弾。だが、2点差に迫られた5回に3番手で登板すると、最速157キロの力強い投球で2回を1安打0封し、いやな流れを断ち切った。この間、6回に佐藤輝の中押し2ランを呼び込むなど阪神ペースに持ち込み、自身3勝目も転がり込んだ。

矢野監督も「晋太郎があそこで止めてくれたのが一番ポイント」とたたえた奮闘で4位に再浮上。残りヤクルトとの3試合も先発が崩れそうになった際の切り札として、快投再現に期待がかかる。虎の“福の神”になるべく、牙を研ぐ。【三宅ひとみ】

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