悲願のビールかけへ、懸命に腕を振る。27日楽天戦(京セラドーム大阪)に先発するオリックス宮城大弥投手(21)が、逆転での連覇に向け、今季12勝目を狙う。

25日のヤクルト優勝をテレビで見て、昨年はコロナ禍で実現しなかった優勝の「恒例行事」に思いをはせた。「(昨年)日本一になれなかった。(今年は)僕らがしたい。そのためにはリーグ優勝して、昨年できなかったビールかけがしたいなと思います」と頂点を見つめた。

悲願の連覇を見据えるチームは、残り3試合。負けられない戦いが続く。この日は京セラドーム大阪での全体練習に参加。練習中にエース山本から「ソフトバンクも勝っている。(優勝は)お前(宮城)にかかっているかもしれないよ」と“圧力”をかけられた。

前回登板は「リミッター解除」でプロ初の中5日で18日ソフトバンク戦(京セラドーム大阪)に先発。5回90球1安打無失点で、首位を相手に11勝目を飾った。今回は中8日でのマウンドに「先発として6、7回を無失点でいけたらベスト。チームに流れを持ってこれる投球ができたら」と力を込める。

昨季は13勝をマークし、新人王に輝いた。日本シリーズでも先発登板したが「もちろん、緊張します。緊張感のある大事な試合。そこに立たせてもらう意味を思って、全力でできたら。ベストを尽くせるようにしたい」と謙虚に話した。首位とは最大11・5ゲーム差をつけられたこともあったが、シーズン最終盤で頂点が見えた。最後まで、愚直に上り詰めるだけだ。【真柴健】

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