阪神のウエスタン・リーグ連覇はお預けとなった。今季の公式戦ラストマウンドとなった先発のドラフト1位ルーキー森木大智投手(19)が2回2/3 7安打3失点でKO。勝てば2年連続18度目のリーグ優勝となる試合で、2位ソフトバンクに完敗した。

1-1と同点の2回に味方打線が4点を勝ち越した。しかし、3回1死からまさかの5連打。2点を失い、さらに続いた2死満塁のピンチで交代を告げられた。その後のリリーフ陣も打ち込まれ、逆転負け。森木は「変化球に頼りすぎました。また同じことをしてしまった感じです。もうちょっと真っすぐで押せる技術がほしい」と悔やんだ。

1年目から1軍に抜てきされたゴールデンルーキー。2試合先発し、計8回2/3で8失点、2敗の結果だったが、課題をしっかり肌で感じることができた。「長いイニングをもっと投げられる、信頼できる投手になれるように。次のフェニックスで生かさないといけないです」と先を見据えた。平田2軍監督も伸びしろを強調。「いい経験だよ。打たれて力不足というのをソフトバンクさんに教えてもらった。これで、大きく成長できる」と10月10日開幕のみやざきフェニックス・リーグでの飛躍にも期待した。

阪神の最短Vは30日。指揮官は「あと2つ勝てばいい。良いところは最後までとっとく。まずは前菜から。そのあとメイン、デザートでしょ」と強調。30日の広島戦で仕切り直して白星をつかむ。【三宅ひとみ】

◆阪神2軍の優勝決定 最短で30日。条件は(1)阪神○ならソフトバンク△または●(2)阪神△ならソフトバンク●。