プロ野球ドラフト会議は20日、東京都内で行われる。志望届を提出した北海道内の高校生7人、大学生7人が指名を待つ。

195センチ、95キロの大型遊撃手がプロ入りを目指す。札幌6大学リーグ2部の小樽商大・山保健太郎(4年=旭川明成)は、同大から初めてプロ志望届を提出した。札幌市内の企業に内定しており迷いもあったが「少しでも夢に近づけたら」と、会社側に説明し、提出に踏み切った。NPBスカウトの視察を受けたことはなく「現実的には厳しいが、チャレンジの思いで手を挙げました」と話した。

旭川明成高では通算33本塁打のスラッガーだった。小樽商大では1年春から主砲として出場も、木製バットへの対応に時間がかかり3年秋まで不発。4年春に大学1号を放つと、今春秋のリーグで計6本の本塁打を放った。夏には旭川大高の弟亮太投手(3年)が甲子園に出場し、大阪桐蔭戦で好投。スタンドで応援し「刺激になった。高いレベルで勝負できたら」と、同大から初の指名を待つ。

◆山保健太郎(さんぽ・けんたろう)2000年(平12)11月17日、旭川生まれ。宮城・石巻門脇小3年で野球を始める。同小4年の3月に東日本大震災を経験。小5春から家族とともに旭川転居。旭川西御料地小、旭川緑が丘中から旭川明成。同高1年春に背番号18でベンチ入り。最高成績は2年夏の代表決定戦進出。小樽商大では1年春からリーグ戦出場。家族は両親と弟、妹。右投げ左打ち。