新たな電撃トレードが成立した。中日京田陽太内野手(28)とDeNA砂田毅樹投手(27)の交換トレードが成立したことが18日、分かった。二遊間の補強を模索するDeNAと、リリーフ左腕の補強を目指す中日の思惑が一致。近日中に発表される。

京田は通算700試合に出場し、打率2割4分6厘、22本塁打、181打点。今季は43試合に出場し、打率1割7分2厘、3本塁打、8打点だったが、プロ1年目から遊撃のレギュラーを任され、新人王を獲得。5年連続100安打を記録するなど、豊富な実績を誇る。

DeNAは今季、遊撃は大和、柴田、森がスタメン出場。3選手を併用したが、内野の中心とも言われる遊撃手の層をさらに厚くさせることに成功した。今オフには遊撃を守れる倉本、田部に戦力外を通告した一方で、二塁が本職で遊撃も可能と判断した駒大・林琢真内野手(22)をドラフト3位で指名した。

13年育成ドラフト1位で入団した砂田は通算269試合に登板し、9勝13敗、72ホールド、防御率3・67。今季は15試合の登板に終わったが、昨年は58試合、17年は62試合、18年は70試合に登板するなど、経験豊富でタフなリリーフ左腕である。

中日は今季、大野雄、小笠原、松葉、上田、笠原ら先発左腕の層は厚かったが、リリーフ左腕は36試合に登板した福、4試合の橋本と手薄で、今オフの補強ポイントの1つだった。

中日は、15日に内野手の阿部と先発要員の涌井の交換トレードを成立。わずか3日後に、今度はDeNAとの交換トレードを成立させた。

 

◆京田陽太(きょうだ・ようた)1994年(平6)4月20日生まれ、石川・能美市出身。青森山田では1年春から遊撃でレギュラー。日大では3年秋にベストナインを獲得し、大学日本代表にも選ばれた。16年ドラフト2位で中日に入団。1年目は141試合に出場し新人王を獲得。通算700試合出場、打率2割4分6厘、22本塁打、181打点。今季年俸は6400万円(推定)。184センチ、90キロ。右投げ左打ち。

 

◆砂田毅樹(すなだ・よしき)1995年(平7)7月20日生まれ、札幌市出身。小学時代は日本ハムジュニアでプレー。札幌南シニア-秋田・明桜高を経て、13年の育成ドラフト1位でDeNAに入団。15年に支配下登録。18年にはチームトップの70試合に登板した。通算269試合登板、9勝13敗、72ホールド、防御率3・67。今季年俸5600万円(推定)。180センチ、85キロ。左投げ左打ち。