ロッテのファン感謝デーが20日、ZOZOマリンで行われ、今季限りで現役引退した松永昂大投手(34)の引退セレモニーが行われた。

右翼からリリーフカーで登場。グラブは付けず、両ひざに手を置いて、笑顔でファンに手を振った。

同じく引退する田中靖洋投手(35)の後にあいさつ。いきなり「ちょっと飛んだので、カンペ見ます」とファンをくすくすさせながら「このようなセレモニーを企画していただいた千葉ロッテマリーンズ球団の皆様、いつも最高のコールをしていただいた千葉ロッテマリーンズのファンの皆様、このセレモニーを協賛していただいた株式会社カクタ様、本当にありがとうございます」と話し始めた。

「僕の野球人生は0対29、3回コールド負けからのスタートでした。実際、そういうところで育ってきたので、プロ野球を意識したのは大人になってからです。そんな自分が中学、高校、大学、社会人とステップアップできてきたのは、両親からいただいたこの体と、ありあまる身体能力のおかげです。ありがとうございました。そして小さいころから指導者、先輩方、同級生、後輩たちに本当に恵まれたおかげで、プロ野球までの道筋をいただいたと思っております」

過去を回想しつつ、続けた。

「千葉ロッテマリーンズに入団して10年。1年目から運良く、チャンスをいただいて、1軍で投げることができました。まっすぐとスライダーだけの2球種でここまで投げてきたので、捕手は配球にとても苦労したなと思います。最後に。指導者、隣にいる田中さんをはじめ先輩方、同級生、後輩に尻ぬぐいをしてもらいながら、最高の声援の中で野球ができたことは本当に幸せなことだなと今、感じております。10年間本当に、ありがとうございました」

ひょうひょうと投げ続けた鉄腕サウスポーが、グラブを置いた。来季からは指導者になる。

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