超積極的打撃が武器! 阪神からドラフト3位で指名された井坪陽生(ひなせ)外野手(17=関東第一)が20日、東京都内のホテルで入団交渉に臨み、契約金5000万円、年俸600万円で仮契約を終えた。(金額は推定)。

高校通算32本塁打のパンチ力に加え、ミート力の高さも持ち味。高校時代の公式戦の三振はわずか1だ。三振が少ない理由を問われると、「打席内で臨機応変に考えてやっている。初球から振っていくバッターなので、追い込まれることが少なかったのかなと思います」と説明。積極的に球を仕留めることに徹し、三振しないスタイルが確立した。

目指す打撃スタイルはDeNA牧だ。以前から牧が取り組んでいるティー打撃映像をチェック。「いろんな選手の映像を見ている中、牧選手の打撃が一番自分に合っていて。参考にする部分が多くて見ています」。最高のお手本の動きを吸収する日々だ。

今季、牧の初球打ちの打率は3割1分1厘、5本塁打。カウント0-1の2球目で仕留めた打率は4割8分9厘で8二塁打。甘い球を仕留めるスペシャリストだ。井坪は「広角に長打を打てるのが自分のアピールポイント。二塁打や三塁打、足も生かして、そういう(牧のような)打撃ができれば」と目を輝かせた。

一時は開幕1軍も掲げたが、そこから自己分析。1年目から1軍で活躍することにとらわれず、ウエートトレーニング強化など土台作りに重点を置いた。

「3年目まではまず体をしっかり作って、3年後には1軍でレギュラーを取れる選手になりたい。球団を代表する選手になれるように頑張ります」

かねて20年間はプロ野球選手として活躍したいと燃えている井坪。ここからブレない心技体を作っていく。【三宅ひとみ】

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