ソフトバンク津森宥紀投手(24)が年明けの「砂浜自主トレ」で勝利の方程式入りを目指す考えを明かした。26日、福岡・小郡市内で球団イベントのベースボールキッズに参加。「(来年の)自主トレは福岡と筑後(のファーム施設)でやろうと思っています。自分なりにやりたいことがあるので」。ファーム施設では投げ込みが中心となるが、福岡市内ではペイペイドーム周辺など砂浜を利用したランニングで下半身強化を図る考えだ。

「(砂浜では)しっかりと足で地面をつかむことができるし、走り込みたい」

3年目の今季は51試合に登板。4勝6敗、18ホールド、防御率2・91。登板数、勝ち星、ホールド数はすべてキャリアハイだったが、球宴前から調子を落とした。「勝ちパターン」から外れるなどシーズンを通して納得いく投球ができなかった。「調子がいいときに力みすぎて…。投球のバランスが悪くなって、なかなか戻すことができなかった」。同じサイドスローで昨オフにFA入団した又吉の存在も発奮材料だ。「来年はしっかり勝ちパターンで投げ続けたい」と、下半身強化で投球の安定度をアップさせる考え。

野球教室では「どんな練習をしたら野球がうまくなれる?」とのキッズの質問に、「自分は嫌いなんですが、投手はしっかり走り込んで体を鍛えること」と照れながら話した。純粋なキッズたちにウソをつくわけにはいかない。4年目を迎える右腕は有言実行、砂浜トレでどっしりとした下半身を作り上げ「勝利の方程式」に食い込むつもりだ。【佐竹英治】

【関連記事】ソフトバンクニュース一覧