広島黒田博樹球団アドバイザーが13日、始動した。10日の沖縄県での「名球会ベースボールクラシック」から広島を訪れる予定と新人選手の本拠地視察が重なったことで、新井監督からの依頼もありアドバイザー初仕事が実現した。

知らされていなかった新人10選手はレジェンド登場に直立して話を聞いていたという。黒田球団アドバイザーは約10分、自身の失敗経験を踏まえつつ、プロ野球界の厳しさ、素晴らしさまでを伝えた。「自分自身、入団したときに、そこでゴールテープを切ったような気持ちになっていたということもあったので。ここが本当のスタートと、もう1度頭に入れて、しっかり来年に向けて準備して欲しい」。広島入りした後輩たちに、プロ野球選手としての新たな戦いの始まりを再認識させた。

偉大な先輩からの言葉に、広島出身のドラフト5位の河野佳投手(21=大阪ガス)は「憧れの選手を目の前にして、自分もああいう選手になりたいなと思いました。急に来られて聞きたいこともありましたが、忘れてしまった。マウンドでどういうことを考えているか聞きたかったが、また機会があるなら聞いてみたいと思います」と瞳を輝かせた。

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