ヤクルトの全選手の契約更改が終了した。全員が一発サインで更改。アップは36人、ダウンは17人、現状維持は6人(うち4人は複数年契約)。チームは2年連続リーグ制覇を達成し、暖冬更改となった。年俸の増減をランキング化した。(小数点以下は四捨五入。金額は推定)

 

【アップ更改ランキングのトップ10】

◆長岡秀樹=450%増

高卒3年目で開幕スタメンを勝ち取り139試合に出場。遊撃手としてチームでは03年宮本以来となるゴールデングラブ賞を獲得するなど攻守で貢献。年俸600万円から3300万円。5・5倍の大幅アップをつかんだ。

 

◆木沢尚文=208%増

昨季1軍登板なしに終わった20年ドラフト1位右腕は、今季中継ぎとしてチーム最多タイとなる55試合に登板。同じくチーム最多タイトなる9勝を挙げる大躍進で、1200万円から約3倍増の年俸3700万円でサインした。

 

◆村上宗隆=173%増

日本選手歴代最多となるシーズン56本塁打を放ち、史上最年少で3冠王に輝いた、言わずと知れた「村神様」。3年契約18億円プラス出来高の複数年契約で、来季年俸は3億8000万円増の6億円。3年後のポスティングによるメジャー挑戦も容認された。

 

◆内山壮真=167%増

高卒2年目で初の開幕1軍を勝ち取り、74試合に出場。チーム最年長42歳石川との年の差バッテリーや、オリックスとの日本シリーズ第2戦での代打同点3ランも印象深い。1000万円増の年俸1600万円となった。

 

◆高橋奎二=127%増

シーズン最終盤こそコロナ感染の影響で不在となったが、今季は8勝2敗、防御率2・63と「左のエース」として安定した成績を残した。年俸は2800万円アップの5000万円となった。

 

◆久保拓真=100%増

チームでは希少な中継ぎ左腕として、キャリアハイの29試合に登板。9月9日広島戦ではプロ初勝利をマークした。年俸は倍増の1300万円に。

 

◆塩見泰隆=91%増

俊足強打のリードオフマンとして打線をけん引したムードメーカー。打率2割7分6厘、16本塁打、24盗塁で、ゴールデングラブ賞も初受賞するなど攻守で存在感を発揮。4100万円アップの年俸8600万円となった。

 

◆浜田太貴=86%増

高卒4年目で初の開幕1軍を勝ち取った「ヤングスワローズ」の一角。今季はいずれもキャリアハイとなる73試合に出場し、6本塁打、14打点をマーク。600万円増の年俸1300万円で更改した。

 

◆小沢怜史=83%増

育成2年目の今季は6月末に支配下契約を勝ち取り、7月3日巨人戦でプロ初勝利をマーク。夏場の先発ローテーションを担い、10試合で2勝1敗、防御率4・11の成績を残した。500万円増の年俸1100万円でサインした。

 

◆大西広樹=79%増

自己最多の43試合に登板し3勝2敗3ホールド、防御率4・45。勝ち負け状況にかかわらずマウンドに上がり、複数イニングも投げ抜いてブルペンを支えた。1100万円アップの年俸2500万円で更改した。

 

【ダウン更改ランキング・ワースト10】

 

◆川端慎吾=50%減

昨季は打率3割7分2厘と大活躍した「代打の神様」も、今季は打率1割7分5厘にとどまった。年俸は5000万円から半減の2500万円となった。

 

◆鈴木祐太=38%減

潜在能力の高い高卒4年目右腕もここまで1軍登板なし。来季は180万円減の年俸300万円で、育成契約からの再出発となる。

 

◆奥川恭伸=25%減

昨季チームトップタイの9勝を挙げたエース候補も、今季は1試合に登板したのみ。右肘の故障から復帰を目指す来季へ、900万円減の年俸2700万円でサインした。

 

◆山野太一=21%減

20年ドラフト2位入団の期待の大卒2年目左腕も今季は1軍登板なしに終わった。来季は200万円減の年俸750万円で、育成契約からの再出発となる。

 

◆西浦直亨=17%減

昨季は92試合に出場も、今季は長岡に遊撃の定位置を奪われ、6試合の出場に終わった。700万円減の年俸2600万円で更改した。

 

◆金久保優斗=17%減

昨季4勝を挙げ、先発ローテ入りを期待された右腕も、今季は3試合で1勝1敗、防御率7・71に終わった。200万円減の年俸1000万円で更改した。

 

◆元山飛優=13%減

昨季97試合に出場した正遊撃手候補も、今季は長岡に定位置を奪われ13試合の出場に終わった。200万円減の年俸1300万円でサインした。

 

◆大下佑真=13%減

昨季30試合に登板した中継ぎ右腕も、今季は10試合の登板に止まった。200万円ダウンの年俸1300万円でサインした。

 

◆星知弥=12%減

昨季25試合に登板し、7ホールドを挙げた中継ぎ右腕も、今季は7試合で0ホールドに終わった。200万円減の年俸1500万円でサインした。

 

◆荒木貴裕=12%減

昨季100試合に出場したベテランのユーティリティーも、今季は47試合で打率1割3分6厘。300万円減の年俸2300万円となった。

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