広島大瀬良大地投手(31)が22日、マツダスタジアムでの年内自主トレを打ち上げた。今後も広島市内の施設でトレーニングを続けつつ、自宅近くの河川敷を走るなど“ご近所トレ”を計画する。練習の虫だけに「河川敷で陸橋の壁に向かって球を投げている人がいれば僕かもしれない」といたずらっぽく笑った。

今季は8勝9敗、防御率4.72に終わり、シーズン終了後には下半身主導からの連動性で力を最大限に伝えるフォームの精度向上に取り組んできた。平地だけでなく、ときに傾斜を使って感覚を確認。ここまでの調整には、一定の手応えがある。「やれることはやれている。例年より変な不安はない。シーズンへの不安はありますけど、休んだ方が不安が取り除ける」。今年は1月1日から始動したものの、来年は3日に始動し、球団施設が利用可能となる7日以降に本格始動する。

わずかな充電期間を挟むのは、再びマウンドで躍動するためだ。「何とかよりいいものにしたいと思ってやっていて、それが順調に来ていている。それが出せれば。チームとしても優勝を目指して、新井さんを胴上げできるようにみんなで力を合わせてやっていければ」。個人、チームともに味わった悔しさを胸に、新年を迎える。【前原淳】

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