プロ野球の快記録や珍記録を振り返る連載「データで見る22年」。第10回はソフトバンク千賀滉大投手(29)を取り上げます。

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千賀が11勝を挙げ、16年から7年連続2桁勝利をマークした。連続2桁勝利は57~75年米田(阪急→阪神)の19年が最長で、7年以上続けたのは96~02年西口(西武)以来、20年ぶりになる。2桁勝利の人数は50年の両リーグ合計47人が最多。30人以上が29度あり、西口が15勝した97年には30人、05年でもまだ29人いたが、千賀が2桁勝利をスタートした16年からの人数は19→20→19→13→11→17→17。2桁勝利が減った時代に7年続けたことはもっと評価されるべきだ。

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16年からは毎年貯金を5個以上つくり、勝率も6割以上。10勝を挙げても10敗してはチームへの貢献は低い。7年連続の2桁勝利は34人目だが、7年連続で勝ち越しの2桁勝利は14人に減ってしまう。通算400勝の金田(巨人)は7年続けて勝ち越せなかった。7年連続で勝率6割以上の2桁勝利はさらに減り、37年春~43年スタルヒン(巨人)47~56年別所(南海→巨人)81~87年江川(巨人)に次いで4人目。7年連続で貯金5以上の2桁勝利も37年春~43年スタルヒン、46~56年別所、56~63年稲尾(西鉄)に次いで4人目だ。貯金5の場合、「2桁勝利」の条件を外しても7年連続はこの4人しかいない(スタルヒンは37年春~44年になる)。

千賀は奪三振も魅力。16年から投球回数を上回る三振を奪い、プロ通算の奪三振率が10・35。通算1000投球回以上の投手では、野茂(近鉄)の10・31を抜いて千賀が歴代1位。7年連続奪三振率9・00以上の2桁勝利はプロ野球史上初めてとなった。三振を奪って白星を挙げ、貯金をつくった千賀。メジャーではどんな投球を見せてくれるだろうか。【伊藤友一】