今秋の明治神宮大会で日本一を達成した東京6大学・明大が24日、都内のグラウンドで練習納めを行った。ケガ人を除く全員が恒例のポール間走を30本行い、22年の練習を締めた。

新主将になった上田希由翔(きゅうと)内野手(3年=愛産大三河)と、2枚看板の村田賢一投手(3年=春日部共栄)、蒔田稔投手(3年=九州学院)の3人がそろってプロ志望を明かした。

上田は1年時から4番を任される主軸。「プロで1年目から活躍するために、4年間学ぼうと思って大学に入った。(進路は)プロ1本で考えています」と力強く話した。大学は通算6本塁打。高校では通算46本をマークしており「ホームランにはこだわりがある。伸ばしていきたい。3冠王を目指します」と話した。

現役では最多の9勝を挙げている最速148キロ右腕の村田は「プロに何が何でも行く気持ちです。それが今まで指導していただいた方への恩返しになる」と話した。今オフは球速にこだわり、ドラフト上位指名を狙う。「勝てる投手になりたい。10勝を目指します」と目標を掲げた。歴代、プロ入りした明大のエースが背負ってきた背番号「11」について「背負いたい気持ちはあるけど、まずは気にせずに自分のパフォーマンスを出すことを考えたい」。

大学日本代表候補入りした右腕の蒔田は「高校の時はプロに興味はなかったけど、村田や先輩の姿を見て意識するようになった。目指していきたい」と明かした。村田とはチームメートだがライバル関係でもあり、エースナンバーを譲るつもりはない。「背番号11を目指している。走れないし、体幹とか、投げる以外では劣ることが多いので、投げることでは負けたくない」と笑顔で話した。

今年は空き番号だった「11」。田中武宏監督は「来年は着けさせるつもりでいます。(春リーグ戦の)ぎりぎりまで考える」と話した。3季連続優勝、日本一の連覇を目指す23年シーズンへ、切磋琢磨(せっさたくま)する。